失敗しない経営計画の作り方

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経営計画について

「経営理念」、「経営方針」と続き、最後に「経営計画」を作成します。この3点セットで経営計画書が成立します。経営計画は、中期とか長期といった経営計画が思い浮かびますが、ここでは、ズバリ短期、その期の単年度計画を策定します。
経営計画を策定する前に、計画の体系を考えてみましょう。当社では

①経営目標(数値目標)
②テーマ(年間の方向性が表現できる一文)
③経営戦略(アクションプラン)

の3つに分けて考えます。
①経営目標は数値目標です。売上、売上総利益(粗利)、販売管理費、営業利益等の基本指標から、新規顧客の獲得数や新規顧客の売上、コストダウン額、などいろんな指標があります。
掲げる目標は、企業によって違いますが現代の経営においては、売上総利益(粗利)と営業利益は必ず策定するべきだと思っています。
売上から目標を考えていくと、どうしても利益率が低下してきます。数値目標を設定する場合、売上から算出するよりも営業利益から考えていくことをお薦めします。
また、経常利益を主として考えることもできますが、あくまで本業の実績を表す営業利益で目標設定してみましょう。
例えば、3000万円の営業利益を目標とします。人件費や宣伝広告費などからして販売管理費が1億7000万円かかる。だから売上総利益(粗利)2億必要だ。売上総利益率が20%だから、年間の売上は10億必要になるといったように、目標とする営業利益から売上目標の設定も可能です。

次に、経営目標を達成するために、
②テーマを決めます。テーマは1年間の方向性を社員に共有しやすくする大切なキーワードです。明確で分かり易い表現を考えましょう。

そして掲げたテーマの下、達成していくためのアクションプランが
③経営戦略となります。
そして①~③が一貫してはじめて経営計画となります。

では次に階層で考えます。経営計画は全社計画を策定しても、具体的に社員は何をしたらよいのか迷ってしまいます。例えば、10kmを60分で走れと言われてもピンときませんが、1kmを6分で走ると考えれば、現実味があります。大きな計画はブレイクダウンして社員に表現しなければ「絵に描いた餅」になります。ここでは経営計画を階層別で策定します。
当社では①全社計画、②部門計画、③個人目標、の3つの階層で考えています。
大切なのは、①~③に必ず一貫性があること。社員の立場から考えると、自分の個人目標が達成できれば、部門目標および全社目標にこれだけのインパクトが与えられるということがイメージできるような目標設定が望ましいです。

また、計画を策定するにあたり注意することがあります。それは、曖昧な言葉や計測できないような事は計画に盛り込まない。ということです。例えば、「営業効率を上げて新規開拓を徹底する」といったように思いだけの計画に意味はありません。「営業全員がタブレット端末を使うことで営業効率を上げ、営業社員、月間3件、営業全体で100件以上の新規顧客開拓を目指す」となれば、より具体的になります。
「徹底する」、「意識を高める」、「心がける」、「頑張る」と言った曖昧な言葉は、目標に対する進捗が検証出来なくなるため、十分に注意が必要です。

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