失敗しない経営計画の作り方

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経営理念

経営理念が社内に浸透している会社は、「良い会社」と言えます。浸透しているというのは、社員が自社の理念を語ることができ、その理念に基づいて行動しているレベルをいいます。今では「理念経営」という言葉を良く聞きますし、この分野の書籍も多くあります。
経営理念とは、簡単に言えば会社の「ベースとなる考え」であったり、「会社の存在目的」を表現しているものです。これは「戦略」とは全く違います。
私の持論ですが、経営理念は短ければ短いほど良く、ワンセンテンスで小学生でも覚えられる言葉が良いと考えています。これは私が自社で体験したことですが、当社の以前の経営理念は、長い文章が2つで構成されています。社長は一生懸命考えて経営理念を作りましたので、長くても覚えることができます。ただ、社員はどうでしょうか?長い文章を覚えるのは、新卒採用の最終面接を受ける学生ぐらいで、内容こそ薄っすらと理解していても覚えている社員はほぼ皆無でした。それでは、当社の事例を見てみましょう。

【2010年までの経営理念】
・スピードと活力ある企業文化を確立し、社業を通じて人と社会に新しい価値を提供し続けます。
・能力と個性を発揮できる職場環境を提供し、社員と共に学び共に成長します。


【現在の経営理念】
・スピード&イノベーション
~スピードとイノベーションを追究し、どんな環境でも存在し続ける企業へ~

いかがでしょうか?2010年までの経営理念と比べて、現在の経営理念は、「スピード&イノベーション」というワンセンテンスに変わりました。当社は社員30名ほどの会社ですが、パートさんも含めて当社の経営理念を理解しています。
理由は簡単。小学生でも覚えられるほど短くしているからです。
この2つのキーワードには相当な思いが込められており、「スピード」とは何か?「イノベーション」とは何か?をしっかりと定義し、それを説明しやすいように「スピードとイノベーションを追究し、どんな環境でも存在し続ける企業へ」という副題を追加しました。そして、毎年の経営計画発表会では、原点に立ち返る意味で繰り返し確認をしています。
しかし、経営理念をそう簡単に作り替えることはできない企業もあります。先祖代々続く会社の後継者ならばなおさらでしょう。そうした場合、現行の経営理念を「副題」として残し、新たな経営理念を創るとスムーズかもしれません。
また経営理念を変えてもいいのか?という意見がありますが、むしろ変えていいものだと思っています。現行の経営理念が形骸化しているのであれば、時代の変化や会社を取り巻く環境によって進化させていくことが必要です。当社は経営理念を変えてから社内への浸透が進みました。実体験に基づいてますので、私の推奨として「ワンセンテンス」の経営理念をお薦めします。

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